ラニーニャが継続
ラニーニャが継続 西ほど寒気南下しやすい状況続く(エルニーニョ監視速報)
気象庁は11日(火)、最新のエルニーニョ監視速報を発表しました。
12月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に比べて1.1℃低くなりました。海洋表層の水温は西部で平年より高く、中部から東部では平年より低くなっています。また、日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、太平洋赤道域中部の貿易風(東風)は平年より強くなりました。
大気と海洋の状態はラニーニャ現象が続いていることを示しています。
ラニーニャ現象の終息は3月以降の可能性が高い
太平洋赤道域の中部に見られる海洋表層の冷水が東進することで、しばらくは東部の海面水温の平年より低い状態を維持する見通しです。
エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果では、冬の間は太平洋赤道域の西部で海面水温が高く、対流活動が活発になりやすいことから、ラニーニャ現象が継続する可能性が高いと予想されています。
その後は西部の暖水が東進することでラニーニャ現象は解消に向かい、3月には平常の状態に戻る確率が30%、4月には60%となっています。
西日本、東日本に寒気が流れ込みやすい
過去、ラニーニャ現象の発生した年における冬の天候の特徴として、東日本や西日本、奄美・沖縄地方で平年よりも気温が低くなる傾向があります。
この先も西日本や東日本を中心に寒気が流れ込みやすくなる見込みです。強い寒気が南下するタイミングでは、日本海側を中心に大雪となるおそれがありますので、最新の情報をご確認ください。
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