ファースト・リパブリック、預金減
ファースト・リパブリック、戦略的選択肢検討-予想超える預金流出で
(ブルームバーグ): 米銀ファースト・リパブリック・バンクは24日、1-3月(第1四半期)の予想を上回る預金流出を受け戦略的選択肢を検討しており、人員削減やバランスシートの縮小を目指すと表明した。これを受け、同行の株価は通常取引終了後の時間外取引で一時20%余り下げた。
ファースト・リパブリックの財務安定化を支援するため複数の大手銀行が3月半ばに計約300億ドル(現行レートで約4兆円)を預け入れた後でも、3月31日時点の預金量は1045億ドルと、2022年末時点から41%減少した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は1370億ドルだった。
同行は「前例のない預金流出」に対応するため人員を最大25%削減する計画であり、資本基盤の強化に取り組む中で戦略的選択肢を検討していると説明した。
ただファースト・リパブリックによると、預金流出のペースはこの数週間で鈍化しており、3月31日から4月21日の間の預金減少率は1.7%にとどまった。同行は顧客の動きはほぼ沈静化したもようだとした。
同行のマイク・ロフラー最高経営責任者(CEO)とジム・ハーバート会長は発表資料で、「預金ベースの安定化と、高い信用の質と資本基盤の力強さにより、われわれは引き続き、事業を強化する措置を講じていく」とコメントした。
同行の1-3月期決算では、総収入は前年同期比13%減の12億1000万ドルとなった。純金利収入の19%減少が響いた。ブルームバーグ集計データによると、アナリスト予想の平均は11億ドルだった。
営業経費は1.6%減の8億5200万ドルと予想外の減少となった。純利益は33%減の2億6900万ドルと、アナリスト予想平均(1億7100万ドル)を上回った。
原題:First Republic to Shrink After Deposits Drop More Than Expected
First Republic Pursues Strategic Options as Deposits Slump (1)(抜粋)
(c)2023 Bloomberg L.P.
Jennifer Surane
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