お盆休み“迷惑客”
お盆休み“迷惑客” 関東一清流に“危険ダイブ” 騒音・ごみ問題も…火ついた炭放置
お盆休みのなか、バーベキューや水遊びなどが楽しめる川で、一部の迷惑な観光客によるごみの不法投棄や危険な飛び込みが相次ぎ、地元の住民らを悩ませています。
■“危険ダイブ”禁止看板も無視
栃木県鹿沼市を流れる大芦川。関東一と称される清流を楽しもうと、お盆休みに入ると、県内外から大勢の人が訪れ、にぎわいを見せていました。
群馬から来た人:「コロナ禍があるので、なるべく人が少ない所を探しました」
東京から来た人:「すごい、良い所ですね。涼しくて」
ルールを守り、バーベキューや水遊びを楽しむ人がいる一方で、多発しているのが危険行為や悪質なマナー違反です。
近くの岩場から、次々と飛び込む人たち。さらには、橋の上から飛び込む人もいました。
周囲には岩場もある、危険な場所での飛び込み。大芦川では、こうした飛び込みで、過去に死傷者が出ています。
そのため、橋には飛び込み禁止の看板と侵入防止のためのネットが設置されていますが、そんなことはお構いなしに飛び込む人が続出しているのです。
橋から飛び込んだ人:「楽しいんで、もう一回飛び込みたいです」
■“騒音問題”も…近隣住民悩ます
違反行為は、他にもあります。
大芦川では、さお釣り以外で魚を取る行為は禁止されています。
男性:「(Q.手に持っているもりは禁止されているが、知っていたか?)知らなかった」「(Q.もりはダメらしくて)釣りと同じでしょ、これ」
騒音問題も、近隣住民を悩ませています。
近隣住民:「午前4時半とか5時に来ます。寝てるうちに、それで音楽」「(Q.音楽が?)すごい音楽がかかってる」
取材中も、外国人が大音量で音楽を流していました。
近年、大芦川には多くの外国人が訪れていて、文化の違いもあり、トラブルが絶えないといいます。
近隣住民:「お酒飲んで、外国人同士のけんかが、ここ3回ぐらい続いてる。あの車、あそこ撮影してきた?あのボコボコになってる。あれも、そう(けんか)だから」
教えてもらった駐車場に行ってみると、サイドミラーが折れ、フロントガラスが粉々になった車がありました。車内には、散乱したガラス片とマシュマロが残っていました。
■清流BBQで“ごみポイ捨て”
夕方になるとバーベキュー客は次々と帰り支度を始めますが、ここでもマナー違反が見られました。
至る所で川に炭を捨て、バーベキューに使った道具を洗っています。
さらに、人がいなくなった後を見ると、驚きの光景が広がっていました。
大量のごみとともに捨てられていたのは、バーベキューで使ったコンロです。中の炭は、まだ赤いです。火がついている状態のまま放置されています。
近隣住民:「迷惑。はっきり言って迷惑。ほら、ごみ散らかってるでしょ。向こうにも、ごみが捨ててあって、市に連絡して取りに来てもらっている」
住民によれば、こうした状況は8月いっぱい続くといいます。
大量に置かれたごみ。市の職員やボランティアによって、土日の2日間で集められたものだといいます。
鹿沼市市民部 西大芦コミュニティセンター・橋本浩一担当主任:「ルールを守って、楽しんで遊んで頂く分には、来てもらっていいと思うが。ゴミを捨てる、地域の方に迷惑を掛けるお客さんであれば、来てほしくないというのが、厳しい言い方をすれば本音」
(「グッド!モーニング」2022年8月16日放送分より)
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