“偽メール”急増
「濃厚接触」通知装い…不安あおる“偽メール”急増
東京の新型コロナウイルスの新規感染者数は、4日連続で1万5000人を超えました。濃厚接触者も急増するなかで今、「GPS機能により行動範囲内で感染者との接触が確認されました」という、悪質な迷惑メールが届く被害が相次いでいます。
■通知装い不安あおる…“偽メール”急増
「通知 濃厚接触の可能性があります」「GPS機能により行動範囲内で感染者との接触が確認されました」
新型コロナの濃厚接触者になったことを知らせるメール。後半には「以下の手順に従い、落ち着いて行動して下さい」と外部のサイトへ促す表示がされています。
実は、これは何者かが送ってきたうそのメール。「濃厚接触」という言葉で、受け取った人を不安にさせ、外部サイトに誘導しているのです。
迷惑メールを受け取った人：「濃厚接触者になったと思い、とても焦りました」「もしかしたら本物かもしれないと思い、すぐ接触確認アプリの通知を確かめました」
感染が拡大するなか、SNSでは、同じように「濃厚接触」という言葉を悪用した迷惑メールが届いたという声が相次いでいます。
「濃厚接触通知を装った迷惑メール」「『濃厚接触があったから、このサイトで行動手順を確認して』という最低な迷惑メールが来た」
中には、クリックしてしまった人もいます。
「“濃厚接触の可能性があります”ってメール来て、慌てて見たら、怪しいサイトに飛ばされた。この時期に悪質すぎる」
「濃厚接触」という言葉で不安をあおる、卑劣な迷惑メール。一体、何が狙いなのでしょうか？
■「濃厚接触」偽メール アクセスすると…
ITジャーナリスト・三上洋氏：「ここに貼ってあるリンクは、当然ながら公式のものではありませんし、全く無関係のサイトに飛ばすものです」
ITジャーナリストの三上氏は、安全を確保したうえで、メールに記載された外部サイトに、実際にアクセスしました。
三上洋氏：「開いたページがこちらです。OKをクリックするとページが開きますという、それだけのページです。OKを押しますと…」
その先にあったのは、シンプルなタイトルのサイトでした。
三上洋氏：「これは出会い系サイトです。男性無料登録、女性無料登録と書いてありますが、今回のメールは出会い系サイトに登録させようという、もくろみだと思います」
濃厚接触の通知を装った迷惑メールのリンク先は、出会い系サイトでした。今回のサイトは、開いてもトラブルにはなりませんでしたが、三上氏は、今後さらに悪質になる可能性を指摘します。
三上洋氏：「同様の手口を使えば、例えば、スマートフォンの不正アプリを導入させる。その不正アプリによって、スマートフォンの情報を盗み取る。記憶されているクレジットカード情報で悪用するというものも実際にあるんです。コロナに対する皆の不安をついて、送ってきている迷惑メールです。特に第6波が非常に増えているような状態で、送ってきているということは、かなりタイミングを狙ってやっている可能性はあると思います」
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月31日放送分より）
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