バブル後高値
日経平均は4日続伸、半導体株高がけん引 TOPIXバブル後高値
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比216円65銭高の2万9842円99銭と、4営業日続伸して取引を終えた。前日の米半導体株高を受け、指数寄与度の大きい半導体関連株の上昇が指数を押し上げ、年初来高値を更新した。TOPIXはバブル後高値を更新し、1990年8月以来33年ぶりの高値を付けた。
日経平均は約211円高でスタート。その後もきょうの高値圏での推移が続いて一時290円高の2万9916円56銭に上昇し、3万円の大台に迫った。前日の米国市場では、半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.6%上昇し、東京市場でも指数寄与度の大きい半導体銘柄が総じて堅調となり、相場をけん引した。
市場では「(米著名投資家の)ウォーレン・バフェット氏の日本株への強気な見方や東証改革への思惑に加え、国内経済再開(リオープン)への期待が続いた」(楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジスト)との見方が聞かれた。
一方、外部要因を警戒する声もある。4月の中国の鉱工業生産は予想を下回った。「中国の景気は日本企業にも影響するため関連株の上値を抑えそうだ」(国内証券のストラテジスト)との見方が聞かれた。
米国の債務上限問題を巡っては、米国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が上昇しており「市場は厳し目にみているようだ。警戒感の高まりで米株安、ドル安/円高になれば日経平均には下落圧力がかかりかねず注意が必要」(香川氏)との声があった。
TOPIXは0.58%高の2127.18ポイントで取引を終えた。年初来高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比0.59%高の1094.58ポイントだった。年初来高値を更新した。プライム市場の売買代金は3兆5529億3000万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや医薬品、電気機器など25業種で、値下がりは海運や保険、ガラス・土石製品など8業種だった。
東京エレクトロンやアドバンテストが大幅高。リクルートHLDGは堅調だった。一方、楽天グループは大幅安。三井住友FGやファナックは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが995銘柄(54%)、値下がりは767銘柄(41%)、変わらずは72銘柄(3%)だった。
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