ドクターイエロー、点検車両も収益に
ドクターイエロー、初の走行試乗に応募100倍超 点検車両も収益に
新幹線の点検車両「ドクターイエロー」と「イーストアイ」が今月、有料公開される。通常はダイヤ非公開で、「見ると幸せになる」とまで言われる人気車両だけに、応募者の抽選倍率は100倍を超えた。JR2社はコロナ禍で乗客減の影響を受けており、「裏方」車両も使って収益アップをめざす。
点検車両はおおむね10日に1回のペースで各路線を走りながら、線路や架線、信号電流などの状態を測定する。正式名称は「電気軌道総合試験車(検測車)」。700系をベースとするJR東海の車両は「ドクターイエロー」、E3系をベースとするJR東日本の車両は「イーストアイ」の愛称で知られる。
有料公開は、JR東海が3月22、23日の2日間、東京―新大阪間で上下1本ずつ体験乗車会の形で行う。走行中のドクターイエローに一般客を乗せるのは、1987年の同社発足以来、初めて。参加者は、車内の点検機器を見学したり、走行中の架線点検で使う天井の「観測ドーム」と呼ばれる空間を体感したりできる。
参加料は通常の料金(のぞみ利用)より約9千円高い2万3620円。大人限定の各回定員50人(計200人)とし、2月24日から関連サイトで5日間受け付けると、申込数は定員の100倍を超えた。JR東海の担当者は「今後は、親子連れで乗れるようなツアー商品を企画したい」と話す。
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